「医療幻想」を読むぞ(読前) [雑感]
facebookで、医師をやっている知人が読んだ本。
それで気になって、買ってみようかなぁと思いながら、
筑摩書房のHPで章立てを見たり、ネットの書評を読みあさった。
うーん・・・、と考え込んでしまった。
で
読む前に、このモヤモヤを書いておこうと思う。
今まで、高度な医療、先進医療にスポットがあてられてきたが、
それを必要とするのは、みんなじゃないかもしれない。
高齢化社会、医療費高騰と吹き込まれて、
病気になって、そんなにお金を使って人様に迷惑をかけたくない、
なんて思い始めた人が多いのかもしれない。
そんな風潮の中で、世間が抱く医療のイメージを、
医療の真ん中にいる医師が、思いを吐露するそんな本なのか。
そして、新たな一面が見えるようになって、
今までの医療は・・・なんて語る人が多いんだろうなぁ。
医療に関わる人は、とてもたくさんいる。
当事者としたら医者と患者、
医者を支える大学だったり、製薬会社だったり、
患者を支える家族や患者会、
それと、保険制度に加入している人たち。
立場が違えば、言うことは違う。
また同じ立場でも、考え方は違う人はたくさんいるだろう。
この本も、医者のもう一つの視点に過ぎないだろう。
この著者は、幻想にとらわれるな、自分で考えろ!
と言っているんだろうな、ほんとは。(まだ読んでないのでわかりませんが。)
幻想にとらわれやすい思考停止した人たちに、
少しでも考えるきっかけを与えたくて、違う視点を見せてあげたのに、
その視点が正しいと新たな幻想を抱く、そんなジレンマが生まれそう。
レビューを読んでいて、そんな思いを抱きました。
検査が無駄だ・・・なんて言う人は、不安をどう払拭するんでしょう。
まだやりたいことを残しているのに、余命が足りないと宣告されたら、
簡単に生きることをあきらめられるのでしょうか?
だれもが想像力を少しかき立てれば、弱者に寄り添えるはずなのに。
命を求める人がいるなら、それに応えるのが医療というサービス業。
医師はサービスを向上させるのが勤めだと思うし、
患者はサービスを見極め、選択するのが賢いと思う。
この本の著者は、何を読者に伝えたいんだろう。
レビューを見る限り、イマイチな気がするんだけど・・・
まぁ、それは読者によるから仕方なしか。
ここまで語って、読まないわけには行きません。
この本を読むと、僕の考えはどう変わるのだろう?楽しみです。
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