良いことをしよう。そして忘れよう。 [AA生活]
僕の職場には、在宅勤務の人がいる。
その人は難病を患い、車いすの生活を余儀なくされている。
会社に用がある時は、移動の介助が必要なのでお母様と一緒の出社だ。
彼の何かを手伝おうとする時、必ず
すみません。
ありがとうございました。
と申し訳なさそうに、声をかけられてしまう。
車いすの低い目線から、見上げるように発せられる言葉。
それを見下ろした視線で受け止める自分。
AAになるまでは、「気にしなくてもいいのに。」
そのぐらいにしか思うことはなかった。
でも、今は違う。
謝らせてしまうこの状況こそ、許されないのでは?と思うのだ。
もっと気軽に手伝いを受けてもらいたいし、
そのためには、こちらも気軽に手を差し伸べたい。
できる人が、できることをするだけ。
あなたのためでもなく、誰のためでもなく、
自分のために、できることをしよう。
今日、東京FMの福山雅治さんの番組で、
「良いことをしよう。そして忘れよう。」
そんな格言?が紹介されていた。
良いことをして、幸せな気持ちになって、忘れよう。
あんまり覚えていると、どこかで間違いが起きる。
良いことをしてもらっても、幸せな気持ちになって、やっぱり忘れよう。
忘れちゃって、いいんだと思う。きれいさっぱり。
え、恩知らず・・・なんて思うことはない。
だって、差し引きゼロじゃない?・・・もうすでに。
良いことをすれば、お互い幸せになるんだから
だから、助けてもらったら、最高の笑顔をお返ししよう。
僕は今度彼にあったら、笑顔でお手伝いをしよう。
彼に、笑ってもらえるように。